進学したい
大学と専門学校どっちが良い?
大学と専門学校はどう違う?
進路に悩んでいる高3のあなたへ向けて。
今回お伝えしたいことは、
大学や専門学校のメリット、デメリット、学費、就職について、、
などではありません。
なんだ、違うのか。知りたいことがなに一つ書かれていないなら、意味ない。
と思わせてしまうかもしれないので、初めに言わせていただきました。
改めまして、今回お伝えしたいことは、
進学先の決め方
についてです。
高校三年生、もしかしたら1年生、2年生の方も読んでくださっているのかもしれません。
今を一生懸命生きるあなたは、
今まさに、進学先を決めかねていると思います。
なにを学びたいか
どこの学校を受験しようか
一人暮らしをしようか
実家から通おうか
今まで過ごしてきた環境とはガラッと変わるであろう将来を、真面目に真剣に本気で考えているのではないでしょうか。
そんなあなたに、この声響け!と思いながら書きますね。
と、格好つけてみましたが、そんな立派なことは言えません。
当時高校3年生だった私も、進路選択にものすごく迷いました。
そんな当時の私に向けて書きます。
- 進路選択でよく聞くあれこれ
- 10年前の恩師の言葉
- 私の進路選択
1.進路選択でよく聞くあれこれ
その1 大学に進学しなければならない
その2 頭が悪いから専門学校に行く
その3 なにを学びたいのかわからない
その4 とりあえず進学
その5 ゆるりと楽しむなら大学
その6 専門学校は忙しい
その1 大学に進学しなければならない
大学に進学しなければならないという決まりは、もちろんありません。
大学に進学したい人が、受験をして進学するものです。
ただ、進学校に通っている人にとっては、大学に進学することが当たり前のような環境なのかもしれません。
それによって、「進学しても良い」が「進学しなければならない」に変換されているかもしれません。
その2 頭が悪いから専門学校に行く
専門学校出身の人からしたら、
「ちょっとちょっと待ったあー!」と言われてしまいそうです。
(私も、専門学校出身です)
確かに、有名大学に進学した人たちと比べると、学力に差が出てしまうのは確かです。
偏差値というものがありますよね。
ただ、一つだけ言わせてください。
頭が悪いから、専門学校に行くのではありません。
専門学校に進学した人の多くは、「学びたいことが明確にあったから」なのです。
そして、大半が「専門学校でないと学べないから」です。
医学部や教育学部など、専門的な資格を取得するためには大学進学を選択しないと学べない、取得できない資格があるのと同じで、専門学校進学でないと学べないこと、取得できない資格も存在します。
その3 なにを学びたいのかわからない
進路選択でまず悩むことといえば、
「自分って、いったいなにを学びたいのだろうか?」
なのではないでしょうか。
私は進学校出身でしたので、高校1年生の頃から進路選択を迫られていました。
好きなことも、得意なことも、学びたいことも、嫌いなことも、苦手なことも、
何もかもわかりませんでした。
自分のことを自分がよく知らなかったので、
なにをしたいのかを考えることができませんでした。
その4 とりあえず進学
「将来どうする?」
先生との面談や友達との会話、親と話す話題は
この話題ばかりでした。
特にやりたいこともないけど、大学楽しそうだから、とりあえず大学に行こうかな。
そんな雰囲気がが校内を漂っていました。
その5 ゆるりと楽しむなら大学
これは、半分本当で半分嘘だと思っています。
専門学校出身なので、あくまでも想像ですが、大学生活をゆるりと送るかどうかは本人次第だと思っているからです。
大学生は、1日のスケジュールを自分で立てなければなりません。
履修科目をチェックして、授業に参加したり、サークルに、バイトに、就活に、、、。
めっちゃ忙しそう、めっちゃ充実している。
Not大学生だった私の感想です。
とてもじゃないけど、ゆるりとしているようには見えませんでした。
みんな毎日忙しそうで、そんな忙しい毎日でも充実した毎日を送っているようでした。
その6 専門学校は忙しい
これも、半分本当で半分嘘です。
確かに、専門学校は履修科目は決まっていますし、1日のスケジュールも決まっています。
月曜日から金曜日までみっちり授業がありました。
ですが、サークルもありましたし、バイトをしている人もたくさんいました。
旅行に行ったり、学校帰りや休みの日には遊んだりもしました。
自由にスケジュールは決められないけど、空いた時間を有効に使おうとみんな工夫していたので、4年間ずっと忙しかったかと言われると、そうでもなかったなと思っています。
2.10年前の恩師の言葉
上記で述べたことを全て読んだあなたは、
ますます進路について迷ってしまったかもしれません。
かつての私もそうでした。
なにが正解でなにが間違いなのか。
答えを日々探し求めていたと思います。
高3の時に担任の先生と面談がありました。
その時に先生に言われた言葉があります。
「どこに行くかじゃなくて、どう生きるかだよ」
当時高校三年生の私にはとても響いた言葉でした。
とても腑に落ちた瞬間でした。
「どこ」とは、大学か専門学校か、はたまた就職かということです。
どこに進学するかではなくて、あなたがそこでどう生きたいかだよ、と教えてくれました。
3.私の進路選択
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
今この記事を読んでいる高校生のあなたからしたら、10個以上年上のおばさんの話はあまり参考にはならないかもしれません。
ですが、少しでも未来に希望を持ってもらえたらと思って、ここに記しておきますね。
遡ること10数年。
中学3年生だった私は、特にこれといった取り柄もありませんでした。
幼少期から習い事をいくつもさせてもらいましたが、どれも長続きせず。
唯一続けてこれたのが「書道」でした。
テレビで書道パフォーマンスが流行った時代でもあり、
「高校生になったら大きな紙に大きな字を書きたい」と憧れを抱いていました。
我が家の経済状況からしても、私立高校への進学は考えられませんでした。
いくつかオープンキャンパスに参加した中で、
ある進学校の書道部に心奪われました。
書道パフォーマンスを見せられたわけではありません。
体験入部をして、書道室で字を書いただけです。
他の学校のオープンキャンパスでも、書道部の見学はしました。
それなのに、その高校の書道室で書いたことが忘れられなかったのです。
勉強は好きではなかったですし、
進学校の勉強スピードについていけるかも不安でたまりませんでした。
何より、小中学校は小規模校出身。
進学校は1学年8クラスある、私にとっては大大大規模高校だったのです。
進学校なので勉強漬けの3年間になることは目に見えていたのに、そんなことよりもその高校の書道部に入部したかったのです。
晴れて高校生となり、憧れだった書道部に入部しました。
もちろん、夢なんてたいそれたものはありません。
周りは勉強ができる人たちばかりだったので、置いていかれないように必死でした。
努力して高得点を叩き出す人、努力しなくても才能でいつもトップクラスにいる人。
努力もしないし、才能もない人。
いろんな人に出会いました。
そして、高校3年間は夢だった書道部で書道に明け暮れました。
高校生活を送る中で、気づいたことがありました。
いろんな人がいるけど、みんな共通していたのが、大学に進学したいと思っていることでした。
大学に行ったら、みんななにをしたいのだろうか。
何か学びたいことがあるのだろうな。
そう思っていましたし、
反対に
大学進学を現実のこととして考えられない自分がいました。
なにを学びたいのか、考えても考えても浮かびません。
大学に行くことが素晴らしいとされている空気なのに、そう思えない私っておかしいのかなと思っていました。
毎日予習復習小テスト課外補習に追われる日々の中で、自分と向き合い続けました。
そんな時、私のなりたい職業に出会いました。
それが、
「作業療法士」でした。
骨折をしてリハビリをしてもらった人が作業療法士だった
家族が入院してお世話になったのが、作業療法士だった
そのどちらでもありません。
母が介護職で中学生の頃、理学療法士という職業を教えてもらったことがあっただけ。
記憶の片隅に残っていたのでした。
「職業探し」をする授業のような時間があり、
親の存在もあってかなんとなく医療福祉の現場に興味があったので、
医療福祉に携わる職業を片っ端から調べてみたのでした。
その時に、引っかかった職業が「作業療法士」だったわけです。
調べれば調べるほど、魅力的な職業だなと思いました。
そして、作業療法士の資格を取得するために学べる学校は
大学
3年制の専門学校
4年制の専門学校
でした。
こうと決めたらこう!な性格なので、
学びたいことが決まった私は、片っ端から専門学校のパンフレットを取り寄せました。
おそらく20校分は取り寄せたと思います。
当時毎日のようにパンフレットが自宅に届いていたなあ。
大学は、センター試験を受けなければならない。
専門学校は入試で国数英の3教科と面接の試験。
即決でした。
専門学校にしよう、と。
勉強が嫌いなので、作業療法士になるために必要な勉強ができれば良いと思い、専門学校を受験しました。
(私の出身校は全員センター試験を受験しなければなりませんでしたので、一応受験はしました)
センター試験は年が明けて1月に行われますが、専門学校の受験の多くが秋頃から始まります。
そして私も、秋に受験し、年内に合格をいただきました。
自分の進路を自分で見つけ、選択して決めたのに、
なんだか心が晴れなかったのです。
そんな時に、担任との面談がありました。
「専門学校でよかったのだろうかと思っています。進学したかったので、後悔はしていませんが、、、」
そう気持ちを吐露すると、言われました。
「どこに行くかじゃなくて、どう生きるかでしょ」
この時思い知ったのです。
先生は、必ずしも大学進学を進めているわけではない。
生徒一人一人の未来を見てくれていたんだ、と。
先生に背中を押してもらったからこそ、
心から専門学校生活を楽しめましたし、
今の私があると思っています。
大学生も、専門学生も、就職も。
どれも素敵な生き方だと思います。
進路選択をする際に、いつも心に聞いてみてください。
あなたはどう行きたいですか?
どこでなにをしていたいですか?
どこに進学するかが全てではありません。
どこに進学したかは、結果論です。
楽しい学生生活だったな。
忙しかったけど充実してたな。
しんどかったけど、悪くない学生生活だったな。
卒業するときにこんなふうに思えた時に初めて、ここに進学してよかったなと思えるのだと思っています。
この記事に辿り着き、ここまで読んでくださったあなたの未来が、
どうか素敵な人生となりますように。
心から願っています。
読んでくださり、ありがとうございました。
以上